「UTSUWA」
《絵画・インスタレーション/木製パネル・アクリルガッシュ・コピー紙・布》

■コンセプト■

作品に使う写真を探すのにしょっちゅう過去の写真を漁ります。すると、あの時はこんなことしてたなぁ。挑戦して、悩んでいて、楽しんでいたなぁ。と、うっかりすると時間が過ぎてしまったり。でもその写真にあった「日常」はもうなくて、その時の自分と今の自分とも違う気がします。”人間の器”とよく言いますが、その時々の日常によって器の形が違っていて、器の中身(日常)も違っていて、日々変化をしていってるのではないでしょうか。今の日常も未来からみるともうないものになるなら、これからどう過ごしていこうかなと日々の日常を大切にしたくなります。

坂東志保✖️みんないきものがたり 作品
「mountain of life」
《絵画・インスタレーション/アクリル絵具、コピー紙、キャンバス》

■コンセプト■

忘れられていく日常の断片、でも私たちはきっとその忘れられた日常が積み重なってできた山である。

遠くを眺めた時にたまには覚えていないことをぼんやり考えたい。遠くを眺めると山がみえた。その先はなにがみえるかな。

<シティモールの展示について>

日用品を購入したり、ご飯を食べたり、家族の時間を過ごしたり。
今は日常の何気ないひとときですが、時間が経つとかけがえのない時間のひとつになっていたりします。

そんな遠い未来のことをぼんやり思いながらたくさんの人のいきものについて今思うことの記録をみていければと思います。

■駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2022」への想い■

私が作品作りをしていきたいと思ったきっかけは現代芸術との出会いでした。卓越した技術はもちろん、今までしばりつけられていた“何か”から解き放たれるような表現の自由さに驚きワクワクが芽生えました。日常の中に出てきた非日常(アート)を体感すると、明日への活力が湧き出てくる。アートにはそんな良さがあると思います。このイベントでは駅に展示をすることで見慣れた駅が非日常の空間へと変身します。でもそれが日常となり、会期が終わって作品がなくなった駅が非日常となるという面白さもあります。そこから日常の中にアートがあることの意味を考えるきっかけになると良いなと思っております。

■Profile■

1992年 京都府生まれ
2016年 京都市立芸術大学 美術学部 美術学科 版画専攻 卒業
2021年 京都府 在住

【個展】

2020 「行ったり来たり 坂東志保展」(旧岡田家住宅酒蔵/兵庫)

【グループ展】
2013-2020 キテミテ中之島(京阪電車中之島線沿線/大阪)
2014 クローゼット展(大枝土蔵/京都)

【公募展】

2015
第69回堺市展 入選
2017
京展 入選
全関西美術展 入選

《Photo image 行ったり来たり/2020》

行ったり来たり/2020