「Infantulus~新しい物語のはじまり~」
《写真/インクジェット、ハリパネ》
■駅から始まるアートイベント『キテミテ中之島2022」出品作品のコンセプト■
生まれて3週間以内の新生児期を写真に残したものをニューボーンフォトと言います。
3という数字は変化の起きる数字と言われています。赤ちゃんも同様、生後3週間を超えると胎内にいた頃の記憶は薄れ、体つきもしっかりしてきます。日本では「親と子の繋がり」である臍の緒を保管する風習がありますが、それも10日前後で抜け落ちます。繋がりの証でありながらも、子の自立の証でもあると思っています。まだこの世界を見ていない赤子は純真でまだどの色にでも染まることができると伝えたいです。
■駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2022」への想い■
アートの中でも私たちにとって写真は一番近しい表現方法になると思っています。
近年は誰でもスマートフォンを持っており、誰でも簡単に撮れるようになりました。
しかし、ほとんどが記録写真であり、その中でも見返すことのないものがほとんどです。
今自分の中で一番古い記憶はなんでしょうか。辛い記憶もあれば、幸せな記憶もあります。その幸せの瞬間をカタチに残したいというのが私の写真を撮る理由です。その幸せがまたどこかの誰かの幸せになればもっと嬉しいです。新生児の撮影をする中で、「自分の子供が初めて可愛く思えた」という人がいました。
写真やアートを通じて一人でも多くの人の喜びや幸せに繋がることを願っています。
アートには命を救う力があります。
■Profile■
1999 チュニジア生まれ
2022 大阪芸術大学 写真学科卒業
現在 カナダ・モントリオールにて留学中
【グループ展】
2018
九度山芸術祭 OUAp18 (九度山町ふるさとセンター/和歌山)
2019
一期一会 (KI*POTO GALLERY/大阪)
平成展 (大阪芸大体育館ギャラリー/大阪)
関西カメラ團展 あの日のこと。とか、(IRORIMURA[89]画廊/大阪)
g.g.jam (g.g.warehouse/ 大阪)
九度山芸術祭16号館 (九度山町ふるさとセンター/和歌山)
2020
NEXT2020大阪芸術大学写真学科選抜展 (ニコンプラザ大阪/大阪)
2022
令和3年度 大阪芸術大学写真学科 卒業制作選抜展 (キャノンギャラリー/大阪)
大阪芸術大学写真学科卒業制作展 (大阪芸大体育館ギャラリー/大阪)
【受賞】
2022 令和3年度大阪芸術大学卒業制作 優秀賞
