「子守り」
《絵画/高知麻紙 岩絵の具》
■駅から始まるアートイベント『キテミテ中之島2022」出品作品のコンセプト■
子供という存在は時に不可思議であり、人間とは異なる規範を持つ全く別の生き物であるように映ることがあります。自我を確立する途中段階において子供たちは、独自の空想を拡げ作り出される虚構を現実の物として至極当然のように認識し、生活に溶け込ませているように見えるからです。現実の境が薄いが故に伸びやかである一方で、残酷にもなりうる複雑さを持つ子供への言いようのない不思議な気持ちを、この絵の人形遊びをする子供達に込めました。
■駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2022」への想い■
常に多くの人々が行き交う駅という場所で展示を開催することは、一般的な美術館での展示とは異なる魅力を持っていると思います。
特に作品と人々との距離が非常に身近になり、より多くの人がアートに対して気軽に接することのできる状況は、アートと社会を密接に繋ぐ素晴らしい機会だと感じます。
このイベントを通して道ゆく方々に作品ごとの多様な表現世界を、少しでも楽しんでもらえたら非常に嬉しいです。
■Profile■
2000 大阪府生まれ
現在 京都市立芸術大学美術科美術学部日本画専攻4年在籍
